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オキナワは宮古島へと漂着し、あれよあれよと気付けば間もなく十年目に突入。台風銀座の△島から、「あれやこれや」 「なんやかんや」と勢いだけで地道に発信中!。
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2012年03月29日

颱風パカーの補足

2012年の颱風初日を、リストの改訂をスルーしてネタを書き上げるという凡ミスでスタートしてしまった。
なので、「志木快晴」ではい、「起死回生」というか、大げさに云えば「捲土重来」で取り返すべく、颱風莫迦は奮起してみた。 ※長文です

まず、201201號のまとめ。
パカー(Pakhar~淡水魚の名前:ラオス命名)
ここまではいい。

本当は今年から中国語と韓国語表記を追加しておこうという邪な気持ちがあったのだ(爆)。なので、最初にミスって書いたマッツァは(Matsa~魚の名前/麥莎/맛사)となるはずだった。
(こちらのネタを拝借していたのは、「てんきや」さんの台風台風のアジア名リスト。なかなか詳しくてコレを参考に色々調べていた )
そこで、今後のためにも(本当か?)改めて「パカー」に立ち向かうことにした。
というのも、Google先生の回答も簡単にはいかないからだ。理由は台風のアジア名のリストにあるアルファベット表記は、いわゆる現地語の読みをローマ字で表したものなので、現地語でも英語でもないのだ(日本の気象庁が命名しているコンパスがKompasuになる)。
つまりは表記されている文字から音を拾い出して現地語に復元して、それを和訳するというとっても奇妙な作業なのだ(時に簡単なものもある。特に中華圏は馴染みもあるので)。
まずは中国語と韓国語(ハングル)だけど、実はこちも気象庁のローマ字と同様に当て字なのです(汗)。ま、そうはいっても中韓どちらもネイティブではないので、各国の気象機関などで拾い出してアタリを見つけます。
そうして発見した「パカー」の中韓の表記。

パカー(Pakhar~淡水魚の名前/帕卡/파카르)

特に韓国はニュースサイトの記事からビンゴを取り付け、別の颱風ネタも偶然拾うことが出来ました。

SBSのニュースサイト/気象庁は、今年初の台風 "パカル"が発生
http://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1001135907
※Google先生の翻訳なので「パカー」になってないのはご愛嬌です。

記事内で「"パカル"は、ラオスから提出された名前で、メコン川に生息する魚の名前です。」とあり、「파카르」を確定することができました。
そして颱風ネタは記事の最終行にあった「2010年、台湾と中国に大きな被害を与えた台風"パナピ"の名前を"ライ"に置き換えて発表しました。 」という一文。
意味としては2010年に発生した"パナピ"という名の颱風が台中に大きな被害を出したので、殿堂入りしたため、新たに"ライ"というリストを出したということなのだけど、もちろんGoogle先生の翻訳ですから知らない名前の颱風になっていますが、この年に殿堂入りした颱風は、11号ファナピ(Fanapi)しかなく、命名国のミクロネシアが新しいリストを提出したことが記されてたのでした(この時点で気象庁のリストはファナピのまま)。
そして新たに置き換えられる「ライ」ですが、正しさがイマイチわからないままにミクロネシアを絡めて検索したらクリティカルヒットした。
ヤップ島のストーンマネー(でっかい石のお金)のことを、現地語で「ライ」というらしい。でも、もうひとつ“鯨”という意味の言葉も同音異義語なのだという。ま、「ライ」が台風に名付けられるのはリストの順位からして当分先なので、どちらにせよほぼ当確といえよう(最終判断は公式待ち)。
気象庁/台風のアジア名
ヤップ島のストーンマネー

さて、いよいよ最終コーナー。
もちろん、「パカー」の意味になっている「淡水魚の名前」のこと。
アジア名のリストを見てもらうと判ることですが、東南アジア各国の単語の意味は、いつもこうした抽象的なものばかりなので特定するのが難しいのです(リストにも魚がいっぱいいます)。
ラオスはラオ語ですが、これがネットではいまひとつ探しにくいので、いつもの通り隣国のタイとベトナムの言葉から推測(タイ語とラオ語同系統で、ベトナムは漢字を捨てて新たに作ったクォックゴー)して詰めてゆくと、メコン川に生息する食用の淡水魚として、いくつか候補の魚が出て来ました。
なかでもタイ、カンボジア、ラオス、ベトナムのメコン川、メークローン川、チャオプラヤー川に生息する世界最大級の淡水魚(鯉としては世界最大)がどうやらソレっぽい。
その名はパーカーホ
もうすでに、明らかに「パカー」っぽいでしょ。
見た目はこちらで確認してください(タイでのものですが、マジでかいっす)。
青魚倶楽部:パーカーホ(Pla Caho)
ちなみに「パーカーホー」はタイ語のようで、頭に付く「パー」は魚の意味で魚はどれも「パー○○○」となるらしい。完全に一致とまではいかなかったけど、面目躍如といってもらえたら嬉しい(ホントはもう少しあったけど、これ以上書くと長くなりすぎるし、横道に入りすぎてしまうから・・・)。



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