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オキナワは宮古島へと漂着し、あれよあれよと気付けば間もなく十年目に突入。台風銀座の△島から、「あれやこれや」 「なんやかんや」と勢いだけで地道に発信中!。
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2013年06月18日

颱風リーピ(201304號)発生!

梅雨入りして雨降らず、14日に平年より九日早く梅雨明けしたと思ったら雨がちのお天気になる。そんなツンデレ梅雨が終わって夏本番、颱風シーズン開幕第二戦は10日ぶりに、前回と同じような海域で颱風へと羽化しました(比島東方沖)。アジアの台風名はリーピ(LEEPI~ラオス南部の滝の名前:ラオス命名)。

早速、台風のアジア名に取り掛かりましょう。
いつも難問を出してくれる東南アジアでも、とりわけ上位のラオスです。ラオスの台風名リストの傾向は、自国ではポピューラーだけど日本ではあまり知られていないものが多かったり、とても固有名詞ではなく一般的な訳にされていたりします。さらにそこへ表記の問題(現地語の表記ではなく、それに近いアルファベット表記となっている)というフィルターがあるので、毎回毎回苦しめられるのだが、今回のリーピはわりと素直に謎解きができました(笑)。
颱風リーピ(201304號)発生!
(画像はコチラからお借りしました)

調べ始めたら、まずリーピの滝の別名が、コン島のソンファミトの滝であると判った。
けど、ラオスは内陸国で海には面していません。つまり、島は国を南北に貫くメコン河の中にある、いわば中洲のことになるのですが、川が大きいだけに中州のサイズも日本とは数も桁違いです。
このコン島(Don Khon)一帯は、「四千の島」という意味のシーパンドンと呼ばれており、その中でも一番大きなコーン島(Don Khong)には、小さいながらも空港すらあります。
また、この周辺は軽便鉄道の路線跡や橋梁、放置されたSLの残骸など、フランス領時代の遺構遺物が残っているそうです(ちょっと気になっています。どうやら河の難所の突破するために作られたもののようです)。

話を滝に戻します。
次にリーピの滝の別名、ソンファミトの滝で検索したら、リーピのスペルが、“Leepi”ではなく、“Li Phi”であると判りました。こによって観光案内から、滝の位置を確定します。

地図を拡大してゆくと、Li Phi Falls(滝)の表記が現れます。

大きな地図で見る

位置はコーン島からメコン河を南に下り、カンボジア国境に近い場所にコン島があります。その島の西側がリーピ滝でした。
日本でよく見かけるような山肌を流れ落ちる滝という感じではなく、巨大な瀬のような感じのようです。ただ水量が半端ないので迫力はあるかと思います。
この付近は川の流れがいくつも分かれており、河の東側にはメコン唯一の大瀑布といわれているコンパベーン( Khon Phaphemg)という滝もあるようです(落差は21メートル程度らしい)。
どうもこの一帯は、河を横切るような形の帯状に、硬い岩盤のようなところを河が流れているようで、わずかにやわらかい岩を削り取って流れたためにこのようなアミダクジのような複数の流れをもつ地形となったと推察しています(堰きとめられているから上流は川幅がさらに広く、低地を侵食して中州が出来ている)。

最後に余談。
ラオスの漢字表記は「羅宇」。略称はなんとなく「羅国」っぽいですが、もうひとつの漢字表記の「老檛」から、「老国」となっているようです(ラオチュウのラオで、漢字表記も中国と同じなので借りてきた?)。
せっかくなら日本字の「羅宇」の方を使って、「羅国」って略してくれたら、なんか修羅の国みたいで格好いいんだけどなぁ(笑)



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