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2013年05月08日

筑波への使者

【閲覧にあたって】今回はいつも以上にオチがありません。

えっと、いつものようにふらふらと巡検斥候として徘徊していると、奇妙なラベルの白いケースのようなものを収納する檻を発見した。
筑波への使者
白いケースに記されたラベルは「防災科学技術研究所 城辺強地震観測施設」とあり、「この観測施設では、地震時における強地震の観測を行っています」とある。なので、連絡先も気象庁ではなく茨城県つくば市になっていた。
どうやらただの地震計ではないようだ(島から筑波に向けて、なんか送っているよ~っと、このBlogを見ている数少ない筑波方面の人たちの気を引いてみる)。

筑波への使者
そもそも「強地震観測」とはなんなのか。かなり難しいことが書いてあったので、なんとなくで理解してみたのだけれど、全国に張り巡らされた観測網「K-NET」で揺れを捉え、地震ハザードや被害リスクの評価などに活用しているということらしい。要するに“揺れ”を計測して資料として蓄積しているということのようだ。
しかも、この観測網のほかに、広帯域地震観測網(F-NET)と高感度地震観測網(Hi-NET)という観測網もあわせて、日夜、地震の研究をしているようです(地震観測網ポータル)。
ま、この施設は直接、予知を進めるものではなく結果を蓄積して、確からしさを高める手立てという感じのモノのようです(一朝一夕に予知が出来るわけではないので、いつかは地道な研究が成果をもたらすのでしょう)。
ちなみに、K-NETはこのOKN008城辺(宮古島市 城辺字福里579-1)のほか、宮古島にはOKN007狩俣(宮古島市 平良字狩俣4103-10)があるらしい(観測点一覧)。

最後に宮古で地震といえば、直接的に揺れる地震よりも、地震によって発生する津波。特に石垣近海で起きた大地震によって引き起こされた明和の大津波でしょう(ちなみに明和という日本の元号で呼ばれるようになったのは、昭和になってからである)。
1771年4月24日午前8時頃、石垣島の南東の近海を震源としたマグネチュード7.4(推定)の地震が発生。これによって発生した津波は八重山を宮古を襲いました。最大の被災地は石垣島ですが、宮古も宮国、友利、砂川の三集落が流されました。この時、打ち上げられた遺体を与那覇前山(マレアロッジ裏手)に合葬。
それを弔った石碑があるのですが、東日本大震災以後、急に注目され始め(それまでうっそうとした茂みの奥に隠れて誰にも見向きもされなかったから、裏があるとうがった見かたをしてしまいたくなるけど・・・)、元々ひび割れなどもあったため修復するということになり、某所に運び込まれて洗浄も行われたブツをチラリと見ることが出来たのだけど、なんか凄い変わりようであんぐり(探検バクモンでやっていたJPタワーのインターメディアテクの回で、肖像画の額に積もった百年前の埃が展示物だと云っていたけど、苔や埃をここまで綺麗さっぱり取ってしまうのはありなのかな?)。
筑波への使者筑波への使者
左の苔むしたのが現地に建っていた時のもので、右が洗浄と補修(左端の接着面にパテが見える)されたもの。よくよく見たら、トラバーチン(琉球石灰岩)とかではなく、より加工しやすい珊瑚石だったことはちょっと発見だったかも。

【資料】
明和の大津波-その時宮古は-
(2009年04月14日/やや内容が古くなっています)

防災科学技術研究所 城辺強地震観測施設 OKN008城辺



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Posted by D介 at 18:03│Comments(0)Weblog
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