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えー、ムイファー12號が接近中の今朝、今年13番目の台風「マールボック(MERBOK～鳥の名前：マレーシア命名)が、大鳥島近海で発生しました。連発する熱低が颱風の基準に達したひとつに過ぎない13號ですが、日本の遥か東の海上を北東向かっています。方角的には近寄っては来ません。ただ、12號と13號の間にも熱低がおりまして、フジワラの効果いかんでは、どーにかなるものとみられます。

【フジラワの効果】
２つの熱帯低気圧(颱風も熱低の強い奴)が約1000キロ以内に接近した場合、それらが干渉して通常とは異なる進路をとる現象のこと。1921年に第5代中央気象台長・藤原咲平が、こうした相互作用の存在を提唱したことからこの名がある。
【大鳥島】
島の本名はウェーキ島。北太平洋南鳥島(日本領：最東端。英名はマーカス島)の東南東1400キロにある環礁の島。現在は米国の領有島で米軍基地の島となっている。太平洋航空路の非常離発着場としても知られている。それより前は、太平洋戦争時、真珠湾とともに開戦直後に襲撃して激戦の末、占拠した島でそれにより和名として大鳥島と名付けられた。
で、以下はネタ話になるけれど、太平洋戦争の開戦から３日後、このウェーキ島の戦いで、城辺加治道の海軍兵士がこの地で亡くなっている。おそらく太平洋戦争における宮古島出身者の最初の戦死とみられている。
第36回　｢故海軍二等兵の墓碑(加治道)｣