2006年09月13日
Tropical Depression
台風サンサン(0613号)が鎌首をもたげ、昨夜あたりから北向きになろうとしています。進行速度が落ち始めたので、こりゃ影響出るな~ってくらいから、明らかに危険な状態へと推移してしまいました(前回のエントリーで影響はないだろうと吹いてしまったので…)。
TOP画像は香港天文台(日本の気象庁にあたる機関)で、サンサンよりも優先されて表示されている台風14号になりそこねたTropical Depression(熱帯低気圧)。勢力が台風に満たないだけで、中身は一緒ですから、日本より南の地域では熱低にもこういった予想進路などの情報が出たりします(フィリピンなどは頓に)。
台風かそうでないかは、最大風速が17.2m/s以上となったかどうかで決定(衰退はその逆)されますが、国の気象担当機関によって、そのカテゴリーが微妙に異なるので、英語サイトの天気を見る時はちょっと注意が必要です。
最大風速(m/s) 日本分類 国際分類
17.2未満 熱帯低気圧 tropical depression
17.2~24.5未満 台風 tropical storm
24.5~32.7未満 台風 severe tropical storm
32.7~43.7未満 強い台風 typhoon (hurricane)
43.7~54.0未満 非常に強い台風 typhoon (hurricane)
54.0以上 猛烈な台風 typhoon (hurricane)
国際表記での台風(typhoon)は、強い台風と呼ばれてからなので、日本的な呼称だと、なんとなく違和感があります。
TOP画像は香港天文台(日本の気象庁にあたる機関)で、サンサンよりも優先されて表示されている台風14号になりそこねたTropical Depression(熱帯低気圧)。勢力が台風に満たないだけで、中身は一緒ですから、日本より南の地域では熱低にもこういった予想進路などの情報が出たりします(フィリピンなどは頓に)。
台風かそうでないかは、最大風速が17.2m/s以上となったかどうかで決定(衰退はその逆)されますが、国の気象担当機関によって、そのカテゴリーが微妙に異なるので、英語サイトの天気を見る時はちょっと注意が必要です。
最大風速(m/s) 日本分類 国際分類
17.2未満 熱帯低気圧 tropical depression
17.2~24.5未満 台風 tropical storm
24.5~32.7未満 台風 severe tropical storm
32.7~43.7未満 強い台風 typhoon (hurricane)
43.7~54.0未満 非常に強い台風 typhoon (hurricane)
54.0以上 猛烈な台風 typhoon (hurricane)
国際表記での台風(typhoon)は、強い台風と呼ばれてからなので、日本的な呼称だと、なんとなく違和感があります。
余談ですが、先日の9.11。
世の中的にはアメリカで起こった同時多発テロから五年目として、大きく取り上げられていましたが、宮古島の9.11は、2003年の9月11日未明にやってきた、マエミー(Maemi~蝉:北朝鮮命名 0214号)から三年目となる日でした。
この台風の凄さはこれまで宮古島の名を冠したサラ(SARAH:1959年14号)、コラ(CORA:1966年18号)デラ(DELLA:1968年16号)の三大台風に匹敵するものとして、Wikipediaにも正式登録されています(尚、Maemiはアジア名初の殿堂入りとなったったので、現在のリストはMujigae~虹:北朝鮮命名に置き換えられています)。
どのくらい凄かったのか…。
最低気圧が910hPa(陸上観測記録史上四位)。
最大瞬間風速は74.1m/sという気象庁の発表ですが、実際は西平安名崎の風車の倒壊するほどで、後に風洞実験から計算したところ、瞬間的には90m/sを超えていたという数値が出たそうです。
台風14号による風力発電設備の倒壊等事故調査結果について(PDF)
ちなみに、この日(9/10)は夜の仕事をしており(暴風警報発令でも出勤させる職場でした…)、無知というか無謀というか、荒れ狂う風と雨の中を車で狩俣まで帰ったというツワモノでした(汗)。
実際、台風の時に運転などはするものではありませんが、この時の狂気迫る恐怖は、実はちょっとトラウマにもなっています…。
恐ろしい一夜が明けた後の集落は、メインストリートの電柱が軒並み倒れ、当然のように停電。辛うじて水とプロパンは無事(家も特に大きな被害はなかった)だったので、なんとか生活は続けることができましたが、電気が灯るまで実に九日間もかかったのでした。
ちょうど93さんの宮古島日和でもこのマエミーの記録を語っているので、あわせてご覧下さい(D介は画像がほとんどないので…)。
けど、このMaemiを体験したことで、台風に関しての怖さなどを色々と学びました。Blogで台風を追いかけることのきっかけとなった台風でもあります。
■関連資料
風車の岬~復活への道 (旧すたぱんびんカフェ)
てんばぐ日記2003年9月(Blog以前のマル秘ヘタレ記録)
■二枚目の画像は、デジタル台風で検索した宮古島付近150キロ圏に襲来した台風の軌跡。まさに台風銀座です…ってか、抽象画みたい(汗)。
世の中的にはアメリカで起こった同時多発テロから五年目として、大きく取り上げられていましたが、宮古島の9.11は、2003年の9月11日未明にやってきた、マエミー(Maemi~蝉:北朝鮮命名 0214号)から三年目となる日でした。
この台風の凄さはこれまで宮古島の名を冠したサラ(SARAH:1959年14号)、コラ(CORA:1966年18号)デラ(DELLA:1968年16号)の三大台風に匹敵するものとして、Wikipediaにも正式登録されています(尚、Maemiはアジア名初の殿堂入りとなったったので、現在のリストはMujigae~虹:北朝鮮命名に置き換えられています)。
どのくらい凄かったのか…。
最低気圧が910hPa(陸上観測記録史上四位)。
最大瞬間風速は74.1m/sという気象庁の発表ですが、実際は西平安名崎の風車の倒壊するほどで、後に風洞実験から計算したところ、瞬間的には90m/sを超えていたという数値が出たそうです。
台風14号による風力発電設備の倒壊等事故調査結果について(PDF)
ちなみに、この日(9/10)は夜の仕事をしており(暴風警報発令でも出勤させる職場でした…)、無知というか無謀というか、荒れ狂う風と雨の中を車で狩俣まで帰ったというツワモノでした(汗)。
実際、台風の時に運転などはするものではありませんが、この時の狂気迫る恐怖は、実はちょっとトラウマにもなっています…。
恐ろしい一夜が明けた後の集落は、メインストリートの電柱が軒並み倒れ、当然のように停電。辛うじて水とプロパンは無事(家も特に大きな被害はなかった)だったので、なんとか生活は続けることができましたが、電気が灯るまで実に九日間もかかったのでした。
ちょうど93さんの宮古島日和でもこのマエミーの記録を語っているので、あわせてご覧下さい(D介は画像がほとんどないので…)。
けど、このMaemiを体験したことで、台風に関しての怖さなどを色々と学びました。Blogで台風を追いかけることのきっかけとなった台風でもあります。
■関連資料
風車の岬~復活への道 (旧すたぱんびんカフェ)
てんばぐ日記2003年9月(Blog以前のマル秘ヘタレ記録)
■二枚目の画像は、デジタル台風で検索した宮古島付近150キロ圏に襲来した台風の軌跡。まさに台風銀座です…ってか、抽象画みたい(汗)。
Posted by D介 at 20:13│Comments(3)
│うぷかじ~台風
この記事へのコメント
そうそう、このマエミーは大変でしたねぇ~。
ウチノダンナは被害調査2~3日出張といって、ガラスのなくなった管制塔が管制している宮古空港行きの飛行機にのりこんで・・・
そのまま2週間ほど帰ってきませんでしたよ。
ウチノダンナは被害調査2~3日出張といって、ガラスのなくなった管制塔が管制している宮古空港行きの飛行機にのりこんで・・・
そのまま2週間ほど帰ってきませんでしたよ。
Posted by pyo at 2006年09月13日 23:01
pyoさん>
すいませんね、毎度おなじみネタに、同じ内容のレスもらって~笑。
すいませんね、毎度おなじみネタに、同じ内容のレスもらって~笑。
Posted by D介 at 2006年09月15日 00:50
私は、マエミーは全然知らなかったけど、宮古が故郷の妻は知っていた。当時は、もう結婚して、二人で福岡で暮らしていたのに、しっかり郷土へのアンテナはたてていたのね。なかなか感心感心
Posted by まるに at 2006年09月15日 22:27