< 2024年11月 >
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
店主
D介
D介
オキナワは宮古島へと漂着し、あれよあれよと気付けば間もなく十年目に突入。台風銀座の△島から、「あれやこれや」 「なんやかんや」と勢いだけで地道に発信中!。
最近は気象予想師風の颱風莫迦Blogである。
予報士ではなく、あくまでも予想師なので競馬の予想のように生暖かく見守ってやってください。
月例実績
ご来店者数
D介へメール
読者登録する式
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 28人

2015年02月22日

仲原地下ダム高水排水施設

なかばり益々ぷからす振興協議会という長くてちょっと判りづらいところが主催した、仲原地下ダム関連工事施設の見学会に参加してきました。
場所は仲原から大きく離れた宮原小の裏手に、こっそりと掘られている穴(前々からなんか工事している。新しい水路が出来てるなぁと思っていた現場でした)。
仲原地下ダム高水排水施設
もう、ご覧の通りの宮古島ではありえない鉄軌道です。そら、鼻息だって荒くなります(爆)。
寸法はおおよそ縦横180センチのかまぼこ型で、掘削長は全長は2キロほど。位置的には温泉病院南側をすり抜け、県道246号城辺下地線の根間地交差点(最近稼働した平良商店北側の信号)の丘の上あたりまで掘るのだそうだ(現在は工程の半ば)。厳密にはその先、県道78号城辺線の丸国アルミ先のにある竪穴(集水井)まで続きます(長南地区)。

仲原地下ダム高水排水施設仲原地下ダム高水排水施設
集水井のある長南は仲原地下ダムの上流域にあたり、仲原の地中で地下水を堰止めた場合、最上流の長南付近の地下水が上昇して、浸透が悪くなることを防ぐため、オーバーフローする分を集め、分水嶺(温泉病院の丘脈)を越えた宮原側に流すために建設しているもの。ちなみに宮原にはもともと低地で高の漁港へ続く排水路が整備されているので、長南からもっとも近い海への出口として活用されたらしい。(詳しくはコチラコチラ)
仲原地下ダム高水排水施設仲原地下ダム高水排水施設
仲原地下ダム高水排水施設ま、かなりワクワク浮かれしながら洞内見学へ・・・・。

【左上】掘削口から中へ入ります。トンネル入口の上に神様が祀ってありました。ここは下流部で開放掘削して横穴を掘っていますが、最終的にはすべて埋め戻し、宮原側にあるの排水路に流れ込む地下水路となる(後述詳細)。
【右上】タモリの好きな犬釘(亀甲釘)です(笑)。
ちなみにレール材は「30A 2048 GODO 2002 |||||||||」と刻まれていて、これは合同製鐵の30キロレール2002年製のようでした。
また、レール幅はコンベックスをもっていかなかったので、とりあえず手近にある長さの判っているA4用紙の短辺(210ミリ)で4枚分(ざっと840ミリくらい)の狭軌でした。
そして坑口から50メートルほど進み、坑内いっぱいに鎮座するトロッコ(バッテリーカー)が、どーん!。
残念ながらこれ以上先は見せてもらえませんでしたが、続いては坑内から出てくるトロッコ様子を見学です。
仲原地下ダム高水排水施設仲原地下ダム高水排水施設
仲原地下ダム高水排水施設トンネルから出て、安全域まで下がらせると、いきなりクライマックスの始まりです(笑)。

坑内から短い可愛らしい汽笛が鳴り響き、ゆっくりと黄色のバッテリーカーが坑口から姿を現しました。
続いて牽引されているオレンジ色のトロッコが出てきます。
出てきました。出て…長げぇ(汗)。

しかも一両って、予想外でちょっと驚かされましたが、トロッコは20メートル車(通勤電車1両分)あり、一両だった理由がこの後判るのでした。

仲原地下ダム高水排水施設仲原地下ダム高水排水施設
【左】判りやすいトロッコの全長を撮り忘れていたけど、牽引するバッテリーカーの大きさと比べると遥かにデカいです。
【右】トロッコに積載してあったズリ(掘削したクチャや琉球石灰岩)。今日の見学用に用意してあったようですが、1日あたりの掘削長は約1.2メートルほど(シールドではなくシャフトローダーで掘っている)。
仲原地下ダム高水排水施設仲原地下ダム高水排水施設
掘り出したズリはトロッコ内部のコンベアで後部から運ばれ、車体前方の下から地面に掘られた穴へと排出されます。それをあとでショベルカーでかき出してダンプに移し替え、最終的には処分場へと運び出すそうです。
仲原地下ダム高水排水施設仲原地下ダム高水排水施設仲原地下ダム高水排水施設
バッテリーカーを見学(ソロプレイ)。車体に形式番号とかないか探したのですが、搭載されているバッテリーに「650」とあるだけで、片運転台タイプ程度しか判らず、後でAKTIO(アクティオ)のHPを検索してもみましたが、「バッテリー機関車」というものを見つけるもコレというものにはたどり着けませんでした(カタログを見ると型番の数字がレール幅になっているが、650ではちょっと狭いような・・・)。
操作は横向きに乗るようで、計器盤がわりにタブレット端末が取り付けられていたのが面白かった(パナソニック製)。
仲原地下ダム高水排水施設仲原地下ダム高水排水施設
バッテリーカーのおまけ。
レール端部には専用の充電設備があり、機関車に搭載されているバッテリーと同じサイズの巨大バッテリーがありました(満タン充電したら乗せ換えるのかな?)。
あと、トンネル入り口に立てかけてあった、キックボードみたいな足踏みトロッコ(これで走ってみたい~♪)。
仲原地下ダム高水排水施設仲原地下ダム高水排水施設仲原地下ダム高水排水施設
以上。
って、普通ならここで終わるのですが(見学会も終わったし)、マニアはもうちょっと攻めます(莫迦)。

工事現場の下流(北側)。道路と畑を越えたところに、真新しい柵が見えています(MAP)。
ここは以前、たまたまなにか作られていると発見してあった場所で、宮原小裏手の水路部に流入しています(普段、水はほとんどありません)。
また、合流部のすぐ上流(温泉病院方向)には名前のない小さな橋がかかっていて、老朽化も激しく車一台分の幅しかないのですが、ちょっと牧歌的な雰囲気が好きで、個人的には夏の青空がよく似合う橋のある風景として記録しています。
そしてこの川のさらに上流には、子年の干ばつ祈願の井戸があったりと、埋もれた小さな小さな歴史がいくつも点在していて、スナップ散歩におススメのエリア(町廻りならぬ、村廻りできます~なんならご案内もいたしますよんwww)。
仲原地下ダム高水排水施設改めて、以上。
仲原地下ダム付随工事の坑道見学でした。いや~楽しかった。

【左】見学が終わってみんなが引き揚げたあと、下の作業区ではトロッコを坑内にバックでしまっていました。



同じカテゴリー(Weblog)の記事
謹賀新聞2024
謹賀新聞2024(2024-01-02 12:12)

謹賀新年2024
謹賀新年2024(2024-01-01 13:37)

謹賀新聞2023
謹賀新聞2023(2023-01-02 12:00)

謹賀新年2023
謹賀新年2023(2023-01-01 12:00)

謹賀新聞2022
謹賀新聞2022(2022-01-02 13:36)


Posted by D介 at 22:49│Comments(0)Weblog
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。