< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
店主
D介
D介
オキナワは宮古島へと漂着し、あれよあれよと気付けば間もなく十年目に突入。台風銀座の△島から、「あれやこれや」 「なんやかんや」と勢いだけで地道に発信中!。
最近は気象予想師風の颱風莫迦Blogである。
予報士ではなく、あくまでも予想師なので競馬の予想のように生暖かく見守ってやってください。
月例実績
ご来店者数
D介へメール
読者登録する式
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 28人

2013年01月13日

ナチュン

ナチュンコミックです。
表紙の帯にもあるように、沖縄が舞台のSFです。
しかも、舞台は宮古島。
作中では地図を鏡焼きにした地図で模してあり、込屋島(コミヤ島)と呼ばれ平楽市(ヒララ市)がある。
周辺離島も、池間島が真計島(マケイ島:本作の舞台)、来間島が繰馬島(クリマ島)、伊良部島が江楽部島(エラブ島)、大神島は王神島(オウガン島)と、沖縄設定的な文字配列としては怪しい(カタカナだったけど、フデ岩も出てきた)。
また、島の登場人物も、おおむね沖縄姓ではあるんだけれど、必ずしも宮古姓ではなったりする。
けど、描写されている背景がどこか見たことのある街並みだったり、風景だったりします(なぜか菊之露はまんま描かれていた)。

ストーリーは今よりも少し科学技術(舞台装置として)が進んでいるものの、ほぼ現代といって差し支えない世界。主人公が退屈なイルカのビデオを見たことから始まります。
そしてイルカを求めて真計島(池間島)へとやって来た主人公(ナイチャー)が、島の人たちを巻き込んで(いや、巻き込まれて?)、壮大な野望が動き出します。
沖縄から深海へ。さらにアフリカ、バチカン、アメリカへと広がり、沖縄のダークサイド(設定として)を担うカンカカリャーの秘密なんかも絡んで、とんでもない展開も含みつつ突っ走ります。ともかく突き進みます(笑)。

面白いです。確かに面白いです。
SFでもあるけど、サイエンス・フィクションでなく、サイエンス・ファタンシーでもいいかな?。自分のイメージ的には80年代に流行った鶴田謙二的冒険活劇に近い雰囲気かな・・・。
ぶっちゃけていってしまうと、コマにページにとっても情報量が多いので、脳みそが疲れるという点(絵的な面もあるので、後半の方が読みやすかったりする)と、話が時々、ぶっ飛んでしまうので置いていかれてしまいうこともあって、なんども後戻りしたりしてしまって、ペースよく読めないのはもう一息でした。

小難しいのは作者のおかげもあるかもしれません(笑)。本作がデビューになる都留泰作(つるだいさく)は、大学のセンセーで、文化人類学者だったりするから(2010年4月から京都精華大学マンガ学部、准教授とプロフにもある)。

都留泰作

「ナチュン」 全6巻完結 講談社刊(月刊アフタヌーン掲載)



同じカテゴリー(なかゆくい)の記事
キケン
キケン(2014-02-23 22:21)

僕らはみんな河合荘
僕らはみんな河合荘(2014-01-13 11:04)

新世界より
新世界より(2013-05-11 19:18)

琉球怪談@宮古島
琉球怪談@宮古島(2013-02-28 18:56)


Posted by D介 at 12:20│Comments(0)なかゆくい
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。